第55回日本高気圧環境・潜水医学会学術総会

会長 清水 徹郎(医療法人沖縄徳洲会 南部徳洲会病院高気圧治療部長)

第55回日本高気圧環境・潜水医学会学術総会の主宰にあたり、ご挨拶申し上げます。

この度、学術集会を開催させていただく栄誉に浴しましたこと、誠に光栄に存じます。2020年10月16日(金)、10月17日(土)、那覇市、沖縄県男女共同参画セター【てぃるる】におきまして第55回日本高気圧環境・潜水医学会学術総会を開催させていただくことになり身の引き締まる思いであります。これまでの歴代の開催は大学や、当該分野の有名病院の諸先生であったのに対し、民間の一市中病院の診療部長である小生ごときに果たして務まるものかと逡巡致しましたが、運営担当一同、一所懸命努力致しますので、関係各位のご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

私事で恐縮ですが2020年12月に満60歳の誕生日を迎えます。手探りでこの世界に参入し、先輩諸氏のご指導をいただきながら還暦に至るまで高気圧酸素治療、減圧障害に対する再圧治療を続けることができました。この場をお借りして篤く御礼申し上げます。定年まではまだ数年ありますが、最近とみに考えることがあります。臨床研修システムが一新されてから、多くの初期研修医が当院を巣立っていきました。しかしそれに引き続く後期研修、あるいはスタッフの確保には甚だ困窮している現状はおそらく多くの研修施設が抱える問題ではないでしょうか。特に現在のスーパーローテーション研修の中で高気圧酸素治療をどのように教育プログラムに取り入れるかは、学生時代の教育体制との兼ね合いもあって非常に難しい状況にあります。

この分野のパイオニアであった先生が残念なことにご逝去なさいました。また、関係諸氏のご尽力によりようやく平成30年に診療報酬改定が実現しました。今後吹く追い風に乗って、どうやって若い先生にこの世界にご参入いただくかということは、今後の喫緊の課題と思っております。そこで今学会のテーマを「次世代への継承」とさせていただきました。

これまでの経験の蓄積を次の世代に伝え、検証を繰り返して新しい知見を得ていただくためのステップとして今学会を位置づけたいと思います。「学会発表デビュー」される諸先生のご参加も歓迎致します。また、ベテランの先生におかれましては是非ニューフェイスを引き連れてのご参加を頂ければ幸いです。様々なテーマの中で「次世代へのバトン」をどのようにつないでいくか、世代を超えた発表・ご検討をお願い申し上げます。

夏の暑さも遠のいた沖縄で多くの皆様のご参加をお待ちしております。