特別講演

特別講演1「西表島の内川の自然 〜精霊の宿る川〜」

ミスターサカナダイビングサービス代表 笠井雅夫氏

2021年10月15日(金) 14:10~15:10

ダイバーなら知らない人はいない、ミスターサカナこと、笠井雅夫氏に西表島の汽水域である浦内川の知られざる貴重な自然生態系について、様々な美しく貴重な写真を提供して頂き、ご講演を頂きます。一般ダイバーの方の参加も自由です。

沖縄県で最も大きな川で、日本一魚種の多い川。四万十川の10分の1の長さで流域面積は33分の1にもかかわらず、魚種は四万十川の199種に対して407種あり2倍以上確認されています。日本の絶滅のおそれのある汽水・淡水魚は167種ありますが、そのうちの26%の43種が浦内川に生息しています。また浦内川にしか住んでいない魚も15種おり、浦内川で発見された未記載種も8種あります。

その理由は黒潮の影響を受ける西表島にあり、その河口にはサンゴ礁が発達していなく、黒潮に運ばれてきた魚が容易に川を遡ることができること。流域はほとんど人の手が入っていないこと。安定した水量があること。流程の半分をこえる汽水域に広大なマングローブ林が発達していて深い縁や広い干潟など環境の多様性が群を抜いていることなどがあげられます。

地球自体が生命を持つ超奇跡的な星であるにもかかわらず、人類は身の回りを人工物で固めて自然を排除して、自然への感謝、畏敬の念を忘れて自らも一生物であることをあまり考えずに日々暮らしているのではないでしょうか?西表島に暮らし浦内川に潜っていると、自然と時間の絶妙なバランス、生き物の脆弱さ、生き物に対する愛おしさを強く感じられずにはいられません。そんな気持ちを少しでもお伝えできでば幸いです。

笠井雅夫氏の写真集「精霊の宿る川」についてはこちらのページ(外部リンク)をご参照ください。購入も可能です。